レオパレスの不正問題の真相

レオパレス21に不正問題の真相をお伝えします

レオパレスが建築されるまで

レオパレスのアパートは非常にシンプルです。

なので、プラモデルの組み立てのごとく、パパっと出来上がってしまいます。

 

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実際にできるまでのプロセスを説明すると。

 

1.地盤調査をする。

これは地震の際に建物が倒壊しやすい軟弱な地盤かどうかを調査するというものです。

もし、軟弱な粘土層があれば、その下の固い岩盤層まで杭を打ち込む必要があります。

レオパレスのようなハイツを建てる場合、結構な広い土地になるので、この作業が必要となると、結構な費用になります。

実は、必要が無くても、「地震の時に。。。。」という話をしてほぼ強制的にこの作業をするように仕向けます。

 

2.基礎工事

建物の下にコンクリートで基礎を設置します。

まず、ベタ基礎と呼ばれる基礎を設定するのですが、レオパレスの場合は配筋の径が細い。なので、時間がたつと基礎部分の劣化でヒビが入る可能性が高いです。

ま、これもMDI設計という関連会社が設計しているので、コストカットをしているのでしょう。

 

3.外枠・外壁・階段・屋根の設置

クレーン車を使って、外壁・階段・屋根などの部材を吊り上げて基礎の外枠に沿ってはめ込んでいきます。

これはプラモデルを作っていく要領で、設置していきます。

だいたい。この作業は1日または、2日で終わります。

これで建物の外観が完了します。

 

4.内装工事

キッチン。お風呂、電気工事、壁紙の設置、家具などの搬送を行います。

この作業は2か月から3か月程度で終わります。

今回の不正の問題となった物件では、この作業の時に、本来では外壁と内壁の間に「グラスウール」を設定しなければいけないのに「発砲ウレタン」を設定していたり。

天井壁に石膏ボードを設定しなければいけないのに設定していないなど。

とんでもない、施工状況がありました。

「グラスウール」が無いと、吸音性が無いので、隣部屋の音が丸聞こえになるし、断熱性が無いので、夏は暑い、冬はめちゃ寒い。ということになります。

天井の石膏ボードが無いと、火事がある部屋で起こると一気に天井を介して他の部屋

に移っていきます。つまり、一つの部屋の火事で全部屋が丸焼けになります。

 

5.外構工事

通路や導線、植木、ガレージ部分。駐輪場などの設定をします。

この部分の工事は今回の安全性には影響しません。

 

 

こんな感じで、あの物件が出来上がります。

価格は2億円から3億円くらいが平均でしょうか?

 

ほかの、積水ハウス大東建託、東建コーポレーション、、、、といった建築会社も同様に作っているのですが、レオパレスに関しては、部材の性能が低い。

コストカットのためか、最低限採用すべき標準的な耐火性能を有した部材を利用していないというのも驚き。

 

また、設計図面に記載された部品が現場に届かないという「あり得ない状況」でありながら、現場は組み立ててしまっているという不思議な状況。

検査をするのが「MDI設計」という身内の設計会社なので「スルー」する。

地方公共団体の建築確認も「一級建築士の確認がある」ということで「適合」とする始末。

 

オーナーさんがかわいそう・・・・。